手足口病、小学生の症状は?見逃さないで!
手足口病は、主に乳幼児に多い病気ですが、小学生でも発症することがあります。感染力が強く、集団生活を送る小学生にとっては、注意が必要な病気です。今回は、小学生における手足口病の症状や注意点、予防方法について詳しく解説していきます。
手足口病は、エンテロウイルス属のウイルスによって引き起こされる感染症です。主に夏から秋にかけて流行しますが、近年では通年で発生が見られます。感染経路は、主にウイルスを含む便や唾液、鼻水などとの接触です。感染力は非常に強く、咳やくしゃみなどでも感染する可能性があります。
小学生に見られる手足口病の症状
小学生の手足口病は、乳幼児と比べて症状が軽症で、発熱や発疹がほとんど見られない場合もあります。しかし、中には重症化するケースもあるため、早期発見が重要です。
主な症状
- 発熱:38℃以上の高熱が出る場合もありますが、微熱程度の場合もあります。
- 発疹:手や足、口の中に赤い発疹や水疱が出現します。
- 口腔内の痛み:口内炎や水疱により、食事や飲み物が痛くて飲み込みにくい場合があります。
- のどの痛み:喉が痛む場合もあります。
- 腹痛:腹痛を訴える場合もあります。
- 頭痛:頭痛を訴える場合もあります。
症状の特徴
- 発疹: 手足や口の中に、直径2~3mmの赤い発疹や水疱が出現します。発疹は、かゆみはありません。
- 口内炎: 口腔内に、小さな白い水疱が複数できます。水疱が破れると、白い膜で覆われた潰瘍となり、食事や飲み物が痛くなります。
- 発熱: 発熱は、通常3~4日程度で治まりますが、場合によっては高熱が続くこともあります。
重症化のリスク
- 脱水症状:食事や飲み物を十分に摂取できないため、脱水症状になることがあります。
- 髄膜炎:まれに髄膜炎を起こすことがあります。
- 脳炎:まれに脳炎を起こすことがあります。
見逃しを防ぐポイント
- 発熱や発疹、口内炎などの症状に注意しましょう。
- 小さな子供がいる家庭では、特に注意が必要です。
- 手洗いうがいを徹底し、清潔な環境を心がけましょう。
手足口病の治療法
手足口病の治療法は、主に症状を抑える対症療法です。
- 解熱剤: 高熱が出た場合は、解熱剤を服用します。
- 鎮痛剤: 口内炎による痛みがある場合は、鎮痛剤を服用します。
- うがい薬: 口内炎の痛みを和らげるために、うがい薬を使用します。
- 保湿剤: 発疹やかゆみがある場合は、保湿剤を塗布します。
自宅でのケア
- 水分補給: 水分を十分に摂取しましょう。
- 食事: 口内炎が痛む場合は、柔らかい食事を摂りましょう。
- 休息: 十分な休息をとりましょう。
手足口病の予防
手足口病は、感染力が非常に強いため、予防が大切です。
- 手洗いうがい: 手洗いうがいを徹底しましょう。特に、食事の前後やトイレの後には必ず手を洗いましょう。
- うがい: うがいをすることで、ウイルスを洗い流すことができます。
- 消毒: おもちゃや食器などを消毒しましょう。
- マスク: 人混みに行く際は、マスクを着用しましょう。
- 室内の換気: 室内の換気をこまめに行いましょう。
まとめ
手足口病は、小学生でも発症する可能性のある病気です。感染力が強く、重症化するケースもあるため、早期発見が重要です。発熱や発疹、口内炎などの症状に注意し、手洗いうがいなど予防対策を徹底しましょう。
参考資料
表:手足口病の症状と対策
症状 | 対策 |
---|---|
発熱 | 解熱剤を服用する |
発疹 | 保湿剤を塗布する |
口内炎 | 鎮痛剤を服用する、うがい薬を使用する |
のどの痛み | うがい薬を使用する |
腹痛 | 休息をとる、温める |
頭痛 | 休息をとる、鎮痛剤を服用する |
脱水症状 | 水分を十分に摂取する |
髄膜炎 | 医師の診察を受ける |
脳炎 | 医師の診察を受ける |
手足口病は、適切な予防と早期治療によって重症化を防ぐことができます。お子様の健康を守るため、症状に注意し、適切な対応を心がけましょう。